フィリピン、現地観測報告 †
9月7日から26日にかけて灘岡先生が日本側研究代表を務められているJST-JICA地球規模課題対応国際科学技術協力事業「フィリピン国統合的沿岸生態系保全・適応管理プロジェクト(通称CECAM)」の活動の一環として、フィリピン国内のボリナオおよびイロイロで現地観測を行いました。 様々な問題を抱えている現地沿岸域の海水流動、水質および生態系機能の現状把握のため、センサー観測や採水作業等を実施し、モデル構築に向けたデータ取得を行いました。
・イロイロ調査 参加メンバー:灘岡、渡邉、山本、Loric 今回の調査では、河川からの土砂輸送や栄養塩流出および過剰な養殖等の問題を抱えているバナテ湾を中心に、多数の観測機器を展開した流動・水質調査や採水作業を行いました。
フィリピン側の担当者を交えた話し合いを行いました。
・ボリナオ調査 参加メンバー:灘岡、渡邉、土屋 今回の調査では、豊かな海草帯を持ちながらも過剰な魚(ミルクフィッシュ)の養殖による富栄養化、河川・地下水を通した土砂や栄養塩等の負荷によって水質悪化が問題となっているボリナオ周辺海域において、多数の観測機器を用いた定点観測や採水作業を行いました。
左:測器設置の準備をしています。灘岡研の学生とフィリピン大の学生が協力して作業を行っています。
右:完成したばかりの包括的連続観測地点(CCMS)による長期観測を開始しました。
左:設置した電磁流速計です。流速および流向を計測します。
右:CCMSで記念撮影です。海上のリゾートような感じです。
他大学(東京大学や長崎大学)の研究者やフィリピンの研究者、学生たちと
共同で海水サンプルの処理を行っているところです。