8月 石垣現地調査 †
期間:8/9-9/8
参加メンバー:
(灘岡研)灘岡、渡邉、吉開、竹内、大塚、岡本
(中村研)中村、天野、相澤、出浦、渡部、白井、中山、山田
8/9-9/8に中村研と合同で石垣島調査を実施しました。現地調査では、各自のテーマに応じた観測を白保、吹通や名蔵で実施しました。
◇海草調査
海草の種ごとの地上部・地下部バイオマスの関係性や、水温や濁度、底質の性質など環境要因が海草の成長に与える影響を調べるため、白保の海草場で海草のコアサンプリングや水質調査などを行いました。
同時に、広域一次生産者マッピングに必要な底質の情報を集めるためのコドラート調査や分光特性計測を行いました。
コアサンプリングの様子(左)浅瀬でのコドラート調査の様子(右)
◇名蔵湾調査
名蔵湾では、開発中のサンゴ礁生態系モデルを検証・駆動するための水温、水質、サンゴ被度データ等を取得するための現地調査を実施しました。名蔵湾はやや透明度が低いものの、サンゴ被度が高い場所が多く、外洋側から内部潮汐等によりもたらされる冷水塊が好影響を及ぼしている可能性があります。ただし名蔵湾でも2016年夏季の白化の影響が甚大な地域もあり、白化前には見られた浅場の卓状ミドリイシ群落が死滅してしまった場所も見られました。
名蔵湾、水深約25mのサンゴ群集。透明度がやや低いため、水面からは海底の様子を見ることができない。
名蔵湾ではグルクンやブダイ等の魚類も多くみられます
潜水作業中の一コマ
潜水作業も終え、ホッと一息のメンバー
◇マングローブ調査
今回の調査では、主にマングローブ林内における海水流動と、落ち葉の輸送に着目した調査を行いました。
干潮で地面が干出している時の作業の様子(上)海水で落ち葉が流れていく様子(下)
◇陸域調査
今回の調査では、陸域からの河川経由の物質輸送を調べるために、主に轟川流域で河口と井戸、支川などの多地点での採水と流域内に設置したセンサーの定期メンテナンスを行いました。採水した試料から、栄養塩、溶存態炭素、粒状態有機物、浮遊物質、炭酸系の分析を行っていきます。
轟川河口に設置した自動採水器
轟川での採水作業の様子
採水時の試料の状態をセンサーで計測している様子