5/28から6/15にかけて,灘岡研究室は中村隆志講師の研究室と合同で,沖縄県
八重山諸島で現地調査を行いました.今回は昨年から引き続き,環境省推進費「島嶼
−サンゴ礁−外洋統合ネットワーク系動態解明に基づく石西礁湖自然再生への貢
献」に関わる現地調査として,研究室で設置している雨量計や波高計等の定期メ
ンテナンス・定期採水,石西礁湖や白保海域,さらに石垣島の轟川や宮良川、
西表島の仲間川での環境調査を実施しました.
本プロジェクトは,東京工業大学・宮崎大学・水産総合研究センターと協力
して進めています.プロジェクトの趣旨・概要は,有効なサンゴ礁生態系保全策
につながる科学的知見を得ることを目的に,幼生分散モデル等のさまざまな高度
な数値モデル群や各種遺伝的解析手法,現場での物理・化学・生物学的調査に基
づいて,「島嶼−サンゴ礁−外洋統合ネットワーク系」の観点から生態系の回復
力(レジリエンス)を低下させている原因の特定や、サンゴの主要な食害生物で
あるオニヒトデの大量発生・維持機構の解明を目指すことです.これにより,陸
域対策における環境負荷削減目標値の合理的設定や,有効なオニヒトデ対策の提
言等を可能とすることが期待されています.
海底に測器を設置する様子.潜っているのは助教の渡邉さんと中村研究室の中村先生です.
左:河川の水量を測るため石垣島の宮良川に測器を設置しました.
右:研究室で設置している雨量計の定期メンテナンスを行いました.屋根の上での作業です.
船の上で記念撮影.皆様 お疲れ様でした.