写真集 2013

フィリピン現地観測報告

2月25日から3月21日にかけて、灘岡先生が日本側研究代表を務められているJST-JICA地球規模課題対応国際科学技術協力事業「フィリピン国統合的沿岸生態系保全・適応管理プロジェクト(通称CECAM)」の活動として、フィリピン国内のラギンディンガン、ボリナオ、バナテ、ボラカイ島でいくつかのグループに分かれ、現地観測を行いました。
今回はその中のいくつかのサイトについて紹介したいと思います。

参加メンバー: 灘岡・渡邉・山本・Sharma・Ferrera・Bernardo・岩井

ラギンディンガン
ラギンディンガンは、現在CECAMプロジェクトで扱っているフィリピン国内のサイトの中では自然が多く残り、サンゴ礁生態系が豊かな場所です。他のサイトとの比較対象地としての意味合いを持っています。
今回は今後調査を行う際に利用する流動モデルを作成するために、地形の測量や、流速計・波高計・濁度計等を用いた観測を行いました。

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左:透明度が高くサンゴや魚も多くみられるラギンディンガンの海。
右:地元の方の協力を得て、定期観測用に測器を設置するためのプラットホームが完成しました。

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左:プラットホーム完成を祝いレチョン(豚の丸焼き)をふるまっていただきました。おいしかったです。
右:市長も駆けつけてくださり記念撮影です。

バナテ湾
河川からの土砂輸送や栄養塩流出および過剰な養殖等の問題を抱えているバナテ湾を中心に、多数の観測機器を展開した流動・水質調査や採水作業を行いました。また、地元の人たちを対象にこれまでの研究の成果やオープンディスカッションにより今後の方針などを話し合うワークショップを行いました。

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左:CECAMプロジェクトの概要に関してスピーチを行う灘岡先生
右:これまでの研究の結果を説明するポスドク・山本さん

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定期観測のために設置している測器設置の様子(左:海域、右:河川域)。地元の方たちと協力して設置を行いました。

ボラカイ
世界で最も美しいビーチと言われ、毎年多くの観光客が音連れるフィリピン有数の観光地ですが、その一方で深刻な砂浜浸食問題・サンゴ礁生態系の劣化・水質汚染等様々な環境問題が生じています。今回は砂浜浸食問題の実態を解明するために、堆積物のコアサンプリングや、砂浜を定期モニタリングするためのCCTVカメラ設置に関する作業を主に行いました。また、地元住民参加型の定期モニタリングを実現するために現地の方々との協議を行いました。

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左:最近の研究によるとボラカイ島沖のサンゴの被覆度は約15%前後にまで減ってしまったそうです。しかし場所によっては現在でも豊かなサンゴを見ることができます。
右:ダイバーの方に協力してもらい堆積物のコアサンプリングを行いました。

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左:地元の方との協議では、白板とメジャーを用いた簡易な海の透明度を測定する方法を紹介しました。
右:これまでの研究成果を紹介するB4岩井君。