笹川科学研究助成 (財団法人 日本科学協会) †
H13年度,400千円 (代表 波利井)
新規「造礁サンゴ幼生の分散に関わる行動・定着と流れの関係」
概要:
造礁サンゴを含む多くの海洋生物は浮遊幼生期をもち、幼生を分散させる。造礁サンゴ幼生の分散範囲は、生物的要因(幼生の鉛直行動や定着可能期間)と、物理的要因(流れの場)によって決定される。しかしながら、サンゴの種や産卵後の年齢によって異なる特性をもつ幼生が、複雑な海水流動パターンを持つサンゴ礁でどのように分散するかは明らかではない。本研究では、幼生の定着と流れの関係を室内実験により調べ、既存の野外での流れのデータとあわせ幼生の分散範囲を検討した。