灘岡研究室 - 概要 マニラ湾・ラグーナ湖及び周辺流域の統合型環境研究プロジェクト推進のための共同調査
基盤研究(B)(2)(海外学術調査) †
H13-14年度,計13,600千円 (代表者:灘岡)
「マニラ湾・ラグーナ湖及び周辺流域の統合型環境研究プロジェクト推進のための共同調査」
概要:
周辺にメトロマニラ地域を含む様々な流域を抱えるマニラ湾は,その大きな環境負荷と水域の閉鎖性等によって深刻な環境問題を抱えている.また,マニラ南東部に位置する東南アジア最大の湖であるラグーナ湖も周辺流域からの環境負荷により水質問題が悪化しつつある.これまでのフィリピン側の研究者とのディスカッションや現地視察により,マニラ湾とラグーナ湖が水理・水質・生態面で互いに連結していることから「マニラ湾−ラグーナ湖連成系」としての取り扱いが重要になることや,マニラ湾/ラグーナ湖周辺流域全てを含む広域環境システムとして観測・解析等を行っていく必要があること,さらに将来的には,大気過程も含んだ「海−陸−大気統合型広域環境システム」として捉えていく必要があること,などが確認され,そのための国際共同研究プロジェクト“Integrated Manila-Bay/Laguna-Lake and Surrounding Watershed Environment Study (IMSWES)”を立ち上げることが合意された.今年(2000年)11月には,そのためのワークショップをマニラにおいて開催することも計画している.本研究では,このプロジェクトを進展させる上で不可欠な,様々な環境データを広範に収集するとともに,現地調査をフィリピン側共同研究者とともに実施し,関連する数値シミュレーション手法の開発等を行うことにより,上記の統合型環境研究を具体化させることを目的とする.